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自由律俳句入門レポート②

「あなたにとって自由律俳句とはなんですか?」という投げかけから始まる。

つくろうとするとつくれない。そんな独特のジレンマをみなさん抱えているようでした。改めて「自由」とはなにか、しばられていないからこそがんじがらめになってしまうなどの悩みがとても新鮮に感じられた回でした。

・おたまじゃくしを追う

・のどを通るはそうめんばかり

・キズよ空気を読め

・酸欠の揺らぎ

・未練の盆 (凛太朗)

・通り過ぎる人と目が合いそうで合わない

・扇風機に見守られながら一句詠む (瀬野)

・りんどうのかけじく 机の上に待機

・駐車場の角で見つけたすいか 夏も終わり (新井)

・花が枯れてゆく

・祖母の御膳を作っている  (坂本)

・孫の横でお昼寝につきあい一休み  (荒川)

・別の色を探してなすのヘタをめくる

・真夏の不登校  (浦岡)

・過ぎ去った僕だけが歴史

・寄り付かれるのは蚊ばかり

・今朝も白い針の雨

・粘りつく畳から戸を開ける (糸井)

・恐山に風車カラカラ回り ねぶたのあと幼子跳ねる ラッセーラー ラッセーラー

・恐山地獄谷 硫黄泉に身体沈める ああゴクラク  (橋本)

・茹で過ぎてくたり からむしの葉

・か細い中の 優しさの芯 (葉波)

・ひと打ちでしとめる快楽(けらく)油虫

・麗しき西瓜に鴉穴をあけ  (谷田)

・ことばの種をひ拾う

・大根ではない冬瓜だった朝  (西川大布団)

・貴重なロッドも捨て駆ける雷鳴

​・雄猫の命をかけて守るべきもの裏の公園 (阿辻)

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「いさざ会館」は地域をつなぐ文化交流施設です。アートや福祉などの活動を通して「ひととひとの横のつながり」を作り豊かな地域を作ること、表現活動を通じ多様な人や社会を認めあえる地域を作ることを目的にしています。また舞鶴にあるおもしろいものや人を発見し、舞鶴の豊かさを広く発信していきます。

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浦岡雄介(うらおかゆうすけ)

1981年生まれ。神戸出身。舞鶴市内の中学校で講師を務める。専門は美術教育。

2015年文化交流施設「いさざ会館」を開設。同館を用務員として住み込みで運営。造形教室やアート・福祉に関わるワークショップ、またライブ、お祭り、中高年向けサロンの企画・運営、レンタルスペースを行い地域に関わる活動を行っている。

 

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